戦地では、多くの兵士が傷病に倒れています。

一刻も早く!

 高度な治療を受けるために、患者搬送手段は時代とともに変化して来ました。本格的な医療処置を受けるまでの時間が、生死を分けることになるからです。前線から包帯所、野戦病院、兵站病院、そして内地の軍病院へと後送されてゆきます。

一刻も早く!

 戦地から移動する手段として担架を始め、患者自動車(現在の救急車)のほか、病院列車や、患者飛行機、病院船など、様々な手段が講じられました。
 しかし、実際に運用されている数が少ないことや、第一線救護の現場まで写真報道班が進出できなかったこと、重症患者の多くが意識を失っていて証言が得られないことなど、残された情報はごく僅かです。本企画展では、戦地で運用された多様な患者搬送手段を貴重な写真資料で紹介します。
 時間との闘いが戦傷病者のその後にどのような影響を与えたのか、その労苦を偲んで頂く企画展です。ご来館をお待ちしております。

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この「テント」の中の設備が想像つきますか。しかも幾人の勇士が呻吟(しんぎん)されているか?(野戦病院を撮影した写真に付けられているキャプションより)

主催: しょうけい館(戦傷病者史料館)
会期: 平成27(2015)年3月3日(火)~5月31日(日)
会場: しょうけい館1階
入場料: 無 料
開館時間: 10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日: 毎週月曜日(祝日は開館)、5月7日(木)
※5月4日(月)、5月25日(月)は開館
関連イベント: ◎学芸員による展示解説
 毎月1、3、5週の土曜日14:00より約30分程度、申込不要
  ※3月21日(土)の展示解説には
  鈴木紀子氏(東京医療学院大学)にもご参加頂きます
◎記念講演会
 講師:元防衛省医官 尾立貴志氏
 演題:「戦場での患者搬送」
 日時:平成27(2015)年5月9日(土)
    10:30~11:30/13:30~14:30
 場所:しょうけい館シアター

 定員:各回40名(要事前予約。ご希望の方はこちらをご覧下さい)

シアター上映プログラム

3月3日(火)~4月5日(日)於1階シアター 「戦地での救護」 戦地で負傷した兵士、衛生兵、看護婦、軍医の証言映像を上映します

プログラムA(計48分58秒) 10時、12時、14時、16時 上映

「衛生兵の受傷」(9分47秒)
「衛生兵のビルマ戦線」(21分38秒)
「インパール作戦の最前線で」(19分35秒)

プログラムB(計56分12秒) 11時、13、15時 上映

「衛生兵ゆえの感染」(11分01秒)
「ひめゆりの悲劇」(32分39秒)
「飢え マラリア 受傷」(9分53秒)

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2015年