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第154号 2017年5月26日号

「戦中・戦後の労苦を伝える戦後世代の語り部育成事業」第八回講義の開催

 

 今回は、戦場の悲惨さや戦後の労苦などの内容別で試写を行ないました。映像には衛生兵が見た受傷の悲惨さ、意識不明の間に受傷した腕を切断、軍靴の代わりに草鞋を履いて行軍など、戦争がいかに悲惨で惨めであるかを体験として語っています。もちろん、そこには戦傷病者として軍人・軍属・準軍属の方々を収録していることから、様々な立場から様々な戦場で、戦中・戦後の体験を映像に収めており、十人十色の体験があり、全て一律ではありません。
 紹介した映像には、軍人として戦場で負傷した人(戦傷)、訓練で負傷した人(公傷)、軍属として戦後のシベリア抑留中、病気(シベリア珪肺)を発症した人、準軍属として沖縄戦に巻き込まれ負傷した人などを取り上げました。
 戦争による戦傷病には、軍人も軍属も準軍属もありません。むしろ戦争であるからこそ満足な治療も受けられないどころか、何も告げられずに腕を切断されるなど、戦傷病になったからこその体験があります。そうした映像を幅広く紹介することにより、今後は様々な証言を様々な角度から語れる「語り部」としてのステップアップを図っていきたいと考えています。    

 


映像解説風景


映像上映風景