2016年10月16日(日)、昭和館において、「戦中・戦後の労苦を伝える戦後世代の語り部育成事業」を行う3施設(昭和館、しょうけい館、中国帰国者支援・交流センター)の合同開講式を行い、育成事業がスタートしました。
 戦後70年を越えて、戦中・戦後の労苦を体験された方々の高齢化が進み、戦争の記憶が薄れていると言われています。そうした中で、本事業は、戦中・戦後の時代を生きた人々の体験や思いを後世に残すために、厚生労働省の主導で開始した国の事業です。
 開講式では初めて、3施設の語り部育成研修生が顔をあわせました。多様な年齢層の方が研修生となられ、3年間の研修がスタートしました。
 しょうけい館では開講式の後、第一回目の講義を昭和館研修室で実施しました。まず、しょうけい館の設立の経緯を知って頂くために「施設概要」を、その後、戦傷病者を取り巻いた国の「援護施策の変遷」を講師の方にお話いただきました。講義の中では、しょうけい館の見学もあり、受講生の方々にしょうけい館の展示もみていただきました。
 受講生の方々は当館の開設時のこと、展示に込めた思い等について、真剣に耳を傾けていました。「援護施策の変遷」については質問もあり、勉強したいという思いが伝わってきました。
 今後、研修は一カ月に一回のペースで行っていきます。館だよりで逐次、お伝えしていきますのでご覧になっていただければ幸いです。


語り部育成事業開講式(於昭和館)

開講式風景(於昭和館)

一回講義(しょうけい館見学)

第一回講義(於昭和館)

第一回講義(しょうけい館見学)
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2016年