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館だより
 
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第174号 2018年4月10日号

「戦中・戦後の労苦を伝える戦後世代の語り部育成事業」報告(2月)

 

 ◆1期生「テーマ別証言映像(3)」2018年2月3日(土)
 部位別(下肢)の証言映像上映
 証言映像シアターにて切断・機能障害・脊髄損傷の受傷部位を抱える方6名の証言映像を紹介しました。前回の上肢の受傷に対して、下肢の場合は車いす生活を余儀なくされるなどの労苦を抱えることになるのが特徴です。
 この中には、証言者ご本人だけでなく、それを支えた妻や家族の思いも含まれています。こうした支えがあったからこそ、戦争が原因で負傷や病気となり、時には手足の切断などによって補装具に頼らざるをえなくなっても、戦後を生き抜いてくることができたのだということが語られています。
 証言映像を通して、証言者それぞれの戦争に対する思いを研修生に観てもらいました。

 ◆2期生「証言映像〜戦傷病者とは・戦中・戦後の労苦〜」2018年2月10日(土)
 戦傷病者という言葉の意味や戦傷病の種類、そして戦傷病者が戦中・戦後に経験された労苦の数々を紹介後、頭部・視覚・聴覚・上肢の負傷により戦傷病者となられた方々の証言映像を紹介しました。上映後の講義では、戦中のリハビリや顔面整形による苦労、さらに占領下による恩給の停止、社会からの偏見で就職が困難であった状況など、戦傷病者の戦中から戦後にかけての労苦について説明していきました。
 研修生からは、証言映像を観ていると受傷による後遺症で苦しまれたと共に、亡くなった仲間に対する申し訳なさや追悼の念を生涯背負ってきたことが印象的だった、との意見も出されました。

 


テーマ別証言映像視聴風景(1期生)


講義風景(2期生)