現在開催中の「新着寄贈史料展」に、寄贈者の岩本孔司様御夫妻が御来館下さいました。(孔司様は御尊父・晃明様の鉄脚(義足)や軍隊手牒、写真等を御寄贈)
 晃明様は昭和17年4月臨時召集により、上海に派遣され、杭州憲兵隊に配属されました。戦闘中、右足を撃たれ負傷。片脚のほとんどを失うも、訓練により義足を使いこなせるようになり、社会復帰。戦後は奥様と二人三脚で労苦を乗り越えて、働かれ、御子様を育てられました。
孔司様のお話によると、鉄脚は義肢装具の専門業者に依頼し、各所改良の上、よく擦り減る“足の裏”の滑り止めに当たるゴムの部位は古タイヤを用いて、晃明様御自身でメンテナンスをされていたとの事です。
 これらの鉄脚などの史料は、晃明様がお亡くなりになった後、しばらくは孔司様の御手元にて保管されていましたが、当館に関するテレビ報道を御覧になった晃明様より当館へお問い合わせ頂き、御寄贈の運びとなり、「新着寄贈史料展」で展示させて頂く事が出来ました。

しょうけい館は今後も皆様のご協力をお待ちしております。
 資料寄贈のお願い


岩本御夫妻と担当者(右)

【小景(しょうけい)第2号】

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2014年