当館では、戦傷病者の労苦を記録し継承するために証言映像を収録しております。今年度前半は、長崎県で6名の戦傷病者の方を収録させて頂きました。最高齢はシンガポールで受傷した99歳(大正4年生まれ)の方や、中国雲南省、揚子江、朝鮮平壌、長崎等で受傷された方々もいらっしゃいます。
証言映像の聞き取り調査をおこなっていますと、それぞれの戦傷病者の労苦が伺えます。戦中の労苦、戦後の労苦、それぞれです。特に長崎では、準軍属として被爆され、眼球破損や右脚大腿部を負傷した方もいらっしゃいます。
 自分の受けた苦しみを子ども達にさせないよう、人一倍努力して今日に至った方々のお話でした。

 来年、戦後70年を迎えるにあたり、戦傷病者の平均年齢も90歳を超えております。戦傷病者の方々の証言を一人でも多く記録として後世に残すために、お身内やご親戚の方で大きなケガや病気をなさった戦傷病者の方をご存じないでしょうか。
 証言映像は、お話を伺う対話形式で収録させて頂きます。事前に準備する必要はありませんので、ぜひ、当館へお気軽にお知らせください。

しょうけい館 ℡03-3234-7821(月曜休館)


長崎爆心地公園の収録風景
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2014年