【お知らせ】しょうけい館は2・3階です。他の階はオフィスとなりますので立ち入りはご遠慮ください。

 「戦傷病」とは「軍人、軍属、準軍属の公務によって負ったケガや病気」のことですが、戦後70年を経て、戦傷病者とその家族が高齢化する中、若い世代では「戦傷病」を具体的にイメージするのが難しくなりつつあります。
 今回の企画展「戦傷病とは?」では、夏に開催した「第1部~戦傷~」に続いて「第2部~戦病~」を開催します。
「戦病」には数日で命を落とすような病気の他にも、病気の原因となった場面から十数年経ってから発症する病気や、完治すること無く後遺障害に苦しむ病気もありました。
 外見上は健常者と変わらない戦病者は、周囲の人の理解が得られにくく、戦後も労苦を背負うことになりました。
 多くの戦傷病者を苦しめた「戦病」を、資料とデータで解説し、戦傷病者の労苦を分かりやすく伝えます。
 証言映像シアターでは、実際に戦病を体験された戦病者の方が語る、さまざまな労苦の証言を上映します。
 また、昨年11月にご逝去された漫画家・妖怪研究家であり、戦傷病者でもある水木しげる(本名:武良 茂)氏について、「武良 茂(水木 しげる)」の人生」と題して戦地からの手紙など個人資料や作品を展示しています。

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会期: 平成28(2016)年3月1日(火)~ 5月8日(日)
会場: しょうけい館1階
入場料: 無料
開館時間: 10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日: 毎週月曜日(祝日は開館)、3月22日(火)
関連イベント: 4月、5月の学芸員による展示解説は中止とさせていただきます。

シアター上映プログラム

春の企画展 「戦傷病とは? ~第2部 戦病~ 」の開催にあわせ、実際に戦病を体験された方々の証言映像を上映いたします。

プログラムA(上映開始時間)10時~、16時~

 1.飢え、マラリア、受傷(9分45秒)
 2.見た目は何でもないが…(9分28秒)
 3.筆舌に尽くせぬ苦しみの日々(9分54秒)
 4.西部ニューギニア・軍医の闘い(23分54秒)

プログラムB(上映開始時間)11時~

 1.三回の入院を乗り越えて(13分49秒)
 2.誠(まごころ)で守られた命 -ニューギニア戦線にて-(18分17秒)
 3.熱砂の抑留生活(20分48秒)

プログラムC(上映開始時間)12時~

 1.インパール作戦の最前線で -隊附軍医の記憶-(19分35秒)
 2.二度の撃沈、受傷、そして発病…(9分49秒)
 3.衛生兵の受傷(9分39秒)
 4.シベリア抑留、そして結核…それを支えた妻(16分11秒)

プログラムD(上映開始時間)13時~

 1.憲兵から捕虜となって ~前川周三郎さんの証言~(24分11秒)
 2.シベリア珪肺~今も続く後遺症~(18分59秒)
 3.衛生兵ゆえの感染(11分01秒)

プログラムE(上映開始時間)14時~

 1.戦病者として生きる(15分03秒)
 2.何としても生きて帰る ~極寒と酷暑の地で~(18分56秒)
 3.シベリア珪肺の苦しみ(18分11秒)

プログラムF(上映開始時間)15時~

 1.すべてめぐり合わせと思って(21分56秒)
 2.海軍看護兵 若き日の記憶(14分34秒)
 3.天地の恵みを知る ~ニューギニアで終戦を迎えた軍医~(9分54秒)

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