開催趣旨

 戦争でけがを負ったり病にかかったりした戦傷病者は、さまざまな労苦を抱えながらも、それを乗り越えて生きてきました。戦傷病者が労苦を乗り越えることができたのは、多くの人の支えによるものであり、中でも女性たちは、戦中・戦後を通して非常に重要な役割を担ってきました。
 従軍看護婦は、戦時において日本国内の陸海軍病院、病院船、外地の兵站病院や野戦病院などに配属され、時に命の危険にさらされながらも傷病兵の救護・看護にあたりました。また、戦傷病者の妻は、身体にハンディを抱えながら生活する夫を支え、時には自らが一家の稼ぎ手となって働いた人もいましたが、周囲の人からはその境遇が理解されず偏見を持たれることもありました。このように戦傷病者と関わりがある女性はさまざまな労苦を経験してきました。
 本展では、元看護婦の方から寄贈された資料や看護体験を綴った書籍、戦傷病者の妻の方から寄贈された資料を展示し、戦傷病者を支えた女性たちの労苦を紹介します。

現在では、「看護師」という名称が一般的ですが、本展では当時の表記に則り「看護婦」という名称を使用しています。

主催: しょうけい館(戦傷病者史料館)
会期: 令和5(2023)年3月14日(火)~7月30日(日)
会場: しょうけい館1階 企画展示室
入場料: 無 料
開館時間: 10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日: 毎週月曜日

会期を変更する場合があります。最新の情報はしょうけい館ホームページをご確認下さい。

《展示風景》
《展示風景》

関連イベント

【証言映像上映】
内容: 企画展に関連する映像を上映します。
日時: 会期中毎日 10:00〜17:00
場所: しょうけい館1階 証言映像シアター
その他: 鑑賞自由・無料

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2023年