病院船は、戦時において発生する傷病者または海難者を国籍に関係なく救助、治療することを目的とした船舶でした。
 日本では、初の対外戦争となった日清戦争以降、有事に際して陸海軍が民間商船を徴用し、整備・運用してきました。日中戦争からアジア・太平洋戦争期に至ると、病院船は中国大陸から太平洋諸地域に行動範囲を広げ、傷病兵の搬送、医薬品の輸送、派遣先での防疫などさまざまな任務に従事しました。終戦後、残された病院船は復員船として活動し、多くの在外邦人の復員輸送に貢献したのです。
 本展では、資料をもとに病院船の活動の実態を紹介するとともに、病院船で搬送された戦傷病者にまつわる資料、証言をもとに病院船とはどのような存在であったのかについて考えます。

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会期: 令和元(2019)年7月17日(水)~9月8日(日)
会場: しょうけい館1階 企画展示室
入場料: 無料
開館時間: 10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日: 毎週月曜日・8月13日(8月12日(月)は開館)

関連イベント

【フロアレクチャー】
学芸員が企画展の展示解説をします。
日時: 7月28日(日)、8月4日(日)、8月25日(日)
14:00~14:30
場所: しょうけい館1階 企画展示室
その他: 当日参加自由・無料

【証言映像上映】
内容: 病院船に乗船した戦傷病者やそのご家族の証言を上映します。
日時: 会期中毎日 10:00〜17:00
場所: しょうけい館1階 証言映像シアター
その他: 鑑賞自由・無料

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2019年