新年明けましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年の今年、戦後80年を迎えることとなりました。
20才で先の大戦の終戦を迎えた人は、存命であれば今年100才となります。
兵士として戦地に赴いた戦傷病者の方々は、年齢的にもうほとんどご存命ではない、そんな時代に入ってきました。先の大戦の終戦から、新たな戦傷病者が生まれていないということは、日本がこの８０年間平和を維持してきたという証に他なりません。
それはまた、身をもって戦争被害を経験した実体験者がいない時代を迎えつつあるということでもあります。
一方、世界に目を転じると戦争は止むことはなく、特に近年、これまでの国際秩序が大きく揺らぎ、世界の安全保障の枠組みも危機に晒されている状況が続いています。
戦後８０年を迎え、戦傷病者とそのご家族が戦中・戦後に経験したさまざまな労苦を後世の人々に語り継ぐという私たちの活動は、このような状況下でさらに重要な局面にあると考えております。
展示会や語り部講話会の開催や、関連資料の収集・保存など、私たちにできることは限られておりますが、今年も地道で着実な活動を続けてまいります。
みなさまのご来館を心よりお待ち申し上げます。
しょうけい館 職員一同