「戦傷病」とは「軍人、軍属、準軍属の公務上の傷病」のことですが、戦後70年を迎え、戦傷病者とその家族が高齢化する中、若い世代では「戦傷病」を具体的にイメージするのが難しくなりつつあります。
 今回の企画展では、第1部として「戦傷」について紹介します。
 (「戦病」については、第2部として来春の企画展で紹介する予定です)
 「戦傷」には、多様な原因があり、その傷名も様々です。
 銃砲による「銃創」や「破片創」などの『射創』、爆弾や地雷などの爆発による「爆創」や「爆風創」などの『爆傷』、『熱傷』、銃剣などによる『刀創』など多岐にわたります。
 また、受傷した部位によって現出する症状も多様です。他にも、合併症、外傷に起因するショック、精神障害、後遺障害などもあり、これらが複雑に関連しているのが、「戦傷」の特徴でもあります。
 現在の外科ではほとんど見ることができない症例も含めた「戦傷」を、貴重な資料と写真で分かりやすく解説し、戦傷病者とその家族の労苦を伝えます。

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病院船の船上での外科手術

会期: 平成27(2015)年7月22日(水)~ 9月27日(日)
会場: しょうけい館1階
入場料: 無 料
関連イベント: ◎学芸員による展示解説
 毎月1、3、5週の土曜日14:00より約30分程度、申込不要
◎記念講演会
講師:東京大学大学院医学系研究科音声病態分析学講座特任准教授 徳野 慎一 氏
演題:「戦傷とは?」
日時:平成27(2015)年9月5日(土)
   14:00~(講演と質疑応答1時間程度の予定)
場所:しょうけい館1Fシアター
定員:約30名(要事前予約。ご希望の方は こちらをご覧下さい)
※当日のフロアレクチャーは講演会終了後に開催します。併せてご参加下さい。
休館日: 毎週月曜日(祝日は開館)、9月24日(木)

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2015年