■趣旨文:
終戦から60余年が経過して、戦争で傷つき、病に倒れた戦傷病者とその家族の体験や記憶が風化しつつあります。だからこそ、これらを承継してゆくための資料収集と調査が急務になっています。
こうしたなかで、しょうけい館は、戦傷病者の写真を収集してきました。そのほとんどが、個人のアルバムにあったものです。戦傷病者は、戦地でどのような体験をして、戦後はどのような人生を家族とともに歩んできたのでしょうか。
本展では、証言映像収録の際に収集した人物写真を中心に、関連する資料・証言映像・図書を展示いたします。戦中・療養中・戦後の写真から、戦傷病者とその家族の“あの日”の想いを読みとってください。
■証言映像シアター上映作品:
当館では、証言映像“戦傷病者の労苦を語り継ぐ”を収録し、公開してきました。
本展では、長野県で新たに収録したものを含む、記録映像を上映いたします(前期と後期で一部入替)。情報検索コーナーでも自由に視聴できます。また、上映作品も含め、DVDの団体貸出も無料で行っています。お気軽にお声をおかけ下さい。
*新たに制作した映像
*「戦病者として生きる」(15分3秒)
*「信じあえばこそ、今」(14分50秒)
*「奇跡の生還、そして苦難の日々」(14分1秒)
「生きる…それは死ぬよりつらかった」(10分00秒)
「生と死に向かい合った2時間」 (9分25秒)
*「働くために義手を」(14分54秒)
*「七転八起」(14分00秒)
「負けてたまるか」 (9分33秒)
「馬とともに戦った戦場」 (9分44秒)
「義足で、田んぼでも畑でも働いた」(9分55秒)
「母に支えられて……」 (30分50秒)

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