しょうけい館では、7月13日(水)より夏の企画展《「戦盲」~失明戦傷病者がたどった戦中・戦後~》を開催致します。
本展では、日中戦争の戦闘で昭和12(1937)年11月に負傷し両眼を失明した愛媛県出身の原田末一さん(1896~1999年)を中心に失明戦傷病者のあゆみを紹介します。原田さんは、自らの体験を記した『戦盲記』を昭和18(1943)年に出版し、当時、点字の翻訳本も刊行されました。今回は戦争により失明した戦傷病者がたどった戦中・戦後の労苦を紹介します。
そして、8月6日(土)には夏の企画展関連イベントとして、講演会「日本一の失明傷痍軍人(原田末一)ここにあり」を開催致します。
講師には、原田さんと書を通して交流があった、写経道場「空無我堂」の堂主である村上空山さんをお迎えし、原田さんの生き方や労苦を中心にお話し頂きます。
原田さんは、太平洋戦争前子供のために学ばせていた書道を、結果的に自らも習うことになり、戦中・戦後に中断するも、80歳から戦中・戦後のブランクを経て再開しました。
失明戦傷病者・原田さんの生き方から、人生半ばにして失明し、目の見えない世界から時間や物のある場所をいかに把握するか。健常者では普段当たり前のことが目の不自由な方にとっていかに大変であるか。そうした労苦を感じて頂ければと思います。入館・参加は無料ですので、この機にどうぞご参加下さい。
なお、会場の都合上定員は30名とさせていただきます。既に申込受付を開始しておりますのでお早めのお申し込みをお待ちしております。
日時:8月6日(土)14:00~16:00
会場:当館1階 証言映像シアター
申込:03-3234-7821(しょうけい館事務局)