主な見どころ
日中戦争の戦闘で昭和12(1937)年11月に負傷し両眼を失明した愛媛県出身の原田末一さん(1896~1999年)のあゆみを紹介しております。失明後に鉛筆で書いた備忘録、字の形にくり抜いた型紙を使って何度も練習をして書いた書道の作品など、ご遺族から寄贈頂いた資料や写真を展示しております。
また、当館がこれまでに制作した失明戦傷病者とその家族が語る証言映像を特集上映しております。
視覚障害者の方にも展示をご理解頂けるよう、企画展パンフレットの点字訳や、展示資料に直接触れることができる体験コーナーもありますので、ぜひご来館下さい。
《関連イベント》
8月13日(土)、9月10日(土)14時より約30分
*学芸員が企画展の展示解説をします。(参加自由・無料)
《新たな資料発見》 企画展「戦盲」に追加される
去る7月27日(水)、点字版『戦盲記』(上巻:昭和18年刊)が新たに展示されました。この資料は、その存在が不明のままとなっていたため、やむなく展示をあきらめていました。しかし、開催後に「京都ライトハウス」で所蔵していることが判明し、お借りすることができたため新たに展示することができました。
併せて、点字版『戦盲記』の情報提供者からは、『愛国百人一首』(上下巻:昭和18年)も借用することができました。より一層充実した展示を、ぜひご覧ください。