去る9月上旬、令和2年度の証言映像収録を神奈川県にて実施しました。今回は、戦地での怪我が原因で半身不随となった父と共に、箱根療養所で10年間一緒に暮らしたご子息兄弟に話を伺いました。
箱根療養所は、脊髄損傷となった傷痍軍人の療養施設として、昭和15年に造られた病院です。療養生活を送るには日々の介護が不可欠であるため、家族も一緒に移り住みました。今回の証言映像では、父の介護生活でのご苦労や、「一つの大きな家族」であった療養所の様子、経済的に苦しい時期であった終戦後の生活など、貴重なお話が含まれています。
脊髄損傷という特に重い怪我を負われた方とそのご家族のご苦労について知ることのできる内容となっております。映像は令和3年3月の公開を目指し、現在編集作業を進めております。公開まで今しばらくお待ち頂ければ幸いです。