【お知らせ】しょうけい館は2・3階です。他の階はオフィスとなりますので立ち入りはご遠慮ください。

 当館では、貴重な資料の保存と活用を目的として、様々な資料のデジタル化を行っています。この度、昨年度に公開した傷痍軍人会の機関紙に引き続き、新たに『軍医団雑誌』(前身の『軍医学会雑誌』を含む)の公開を館内情報検索端末にて開始しました。
 当館の情報検索端末は、実物資料、文献資料、証言映像、戦傷病者の記録を調べられる端末です。今回ご紹介する『軍医団雑誌』(及び『軍医学会雑誌』)は、トップの画面から「文献資料」を選び、「軍医団雑誌」をキーワードにして検索することで閲覧できます。


①トップページで「文献資料」を選択

②「書名・ことばから探す」を選択

③「軍医団雑誌」と入力して検索

④一覧から閲覧したい号を選択

⑤書誌情報と紙面の画像が表示されます。
「拡大する」を押すと全画面で表示されます。

⑥全画面表示

 『軍医団雑誌』は、医学に関する学問機関として陸軍により設置された「陸軍軍医団」によって刊行されていた医学雑誌です。その中身は、軍医によって執筆された医学論文、海外の研究の翻訳等で構成されており、明治から戦中期までの軍隊で行われていた治療の状況や当時最新とされていた医学研究について知る事ができます。また、軍医の叙任や辞令も掲載されているため、当館にもよく御問い合わせ頂く、軍医をされていたご家族の経歴調査の参考にもなります。
 今回は、当館で収蔵している明治31年から明治36年までの『軍医学会雑誌』(第90号~第140号)、明治42年から大正14年までの『軍医団雑誌』(第1号~第150号)のデジタル化を行いました(ただし一部に欠号があります)。
 医学雑誌なので少々取っ付きにくい所もありますが、戦争で怪我や病気になった人の治療をどのように行っていたのかを詳細に知る事のできる貴重な資料となっております。戦傷病者の歴史のみならず、医学史の調べ物にも役立つ資料ですので、広く皆様にご利用頂ければ幸いです。

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2022年