1期生「講話発表(2)」
2018年11月3日(土)
研修生3名が発表しました。パワーポイントで証言映像を見せながら講話を行う方、聞き手に戦傷病者の労苦を考えてもらうために問いかけを行う方、戦時中の時代背景を説明した後に戦傷病者が抱えた戦後の労苦に焦点を当てた方、各々が証言映像収録者の戦中・戦後の労苦体験を正確に伝えられるように工夫されていました。
研修生からは、「発表回数を重ねることで課題や改善点も明確に表れてきたように感じた」といった意見が出されました。
2期生「テーマ別証言映像解説(3)」
2018年11月10日(土)
今回の証言映像視聴は、呼吸器系(肺)に傷病を抱える方1名と下肢(脚)に傷病を抱える方4名の紹介をしました。
証言映像を視聴する前に、戦傷病者が実際に使用していた義足を用いて、下肢を受傷することの労苦を説明しました。具体的なエピソードとして、この義足では正座ができないため、あぐらをかいていると他人からは行儀が悪く見られてしまい、人前に出ることが苦痛になってしまったという戦傷病者の労苦を話しました。
証言映像では、前回の研修で視聴できなかった呼吸器系に傷病を抱える方と、下肢に傷病を抱える方々を視聴しました。呼吸器系に傷病を抱える方の特徴に、内部疾患であるため、外見から判断されないという苦しみがあります。下肢に傷病を抱える方々は、日常生活での動作においての労苦があります。
研修生からは、「当時の義足に触れることができたので、装着した状態で日常生活を送ることがどれだけ困難なものなのかが伝わってきた」といった意見が出されました。
3期生「戦傷病者が生まれた時代背景」
2018年11月17日(土)
第3回目に当たる講義は、東京大学大学院人文社会系研究科の鈴木淳教授をお迎えして、我が国の近代以降を中心に、戦傷病者が生まれた時代背景と、国による援護の歴史を学んだほか、講義内容を補完するため、昭和館の常設展示を見学しました。