今回のミニ展示では、宮崎県のある戦傷病者が従軍中の体験をまとめた記録画集をご紹介します。
この方は、1941(昭和16)年に徴兵検査を受けて、上海での訓練を経た後、中国最南端の島「海南島」で、海軍の陸上部隊である特別陸戦隊に所属しました。1944(昭和19)年には現地ゲリラとの戦闘に参加し、手榴弾の破片で左腕を受傷する経験をしました。その後は病院船「氷川丸」で日本に戻って療養生活を送り、療養明け数か月後に終戦を迎えました。
そして、この様々な戦争体験を絵として描き、裏書などの説明を加え、全8冊の記録画集としてまとめました。描かれた絵は、当館にあるだけでも約300枚にもなります。今回はそのごく一部を、使用していた道具などの資料と合わせて展示致します。
会期:令和5(2023)年1月5日(木)~3月12日(日)
会場:しょうけい館1階 企画展示室
入場料:無料
開場時間:10:00~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日