館だより第245号にてご紹介した館内情報検索端末での目次検索機能に、『みくにの華』が新たに追加されましたことをお知らせします。
『みくにの華』は、戦中、大日本傷痍軍人会によって月ごとに発行されていた機関紙です。当館では昭和12年1月の第1号から昭和19年11月の第93号まで収蔵しています(欠号あり)。大日本傷痍軍人会は、この機関紙を通して会のお知らせや国の援護事業を周知するなど、傷痍軍人として知っておくべき知識の普及に努めていました。記事の中には、会員から寄せられた俳句や短歌の紹介、著述家による評論、小説などの寄稿もあり、読み物としても充実しています。
この度、この『みくにの華』の目次情報の登録が完了したことにより、目次の一覧から該当する記事にジャンプしたり、キーワードを使って記事を探したりすることが簡単にできるようになりました。
利用方法の実例として、戦中の傷痍軍人の妻がどのような存在であったかを調べるために、『みくにの華』で「妻」を表題に含む記事が掲載されているページを探す方法を以下にご紹介します。
『みくにの華』は、戦中に傷痍軍人が置かれていた状況を具体的に知ることのできる貴重な資料です。戦傷病者の歴史のみならず、障害者福祉や昭和史の調べ物にも役立つ資料ですので、広く皆様にご利用頂ければ幸いです。