令和5年10月
館長就任のご挨拶
しょうけい館 館長
髙根 和子
この度、しょうけい館が移転開館する時を同じくして、原剛館長の後任として第5代しょうけい館館長に就任いたしました。
しょうけい館が開館して17年の月日が経ちましたが、私は開館1年前の2005年4月に館事務局長としてしょうけい館の立ち上げに参加し、約2年のあいだ館の運営に関わりました。
今回、しょうけい館の所在している地区の再開発がスタートするのに伴い、九段南から九段北へと施設を移転しました。
基本的な施設構成、展示内容などは、これまでのしょうけい館とは大きく変わるものではありませんが、映像や解説用画面を追加して、若い世代の方にも理解いただけるように工夫を凝らしました。
移転後も九段下駅から徒歩数分の距離にありますので、是非、お越しください。
戦後78年が経過し、戦争の実体験を語ることができる戦傷病者はほんのわずかになってしまいました。それだけに、戦傷病者とそのご家族のご労苦を、証言映像、展示、書籍等でお伝えする本館の活動は、戦争のない平和な日本を維持するためにも極めて重要なことと思っております。
場所は変わりましたが、開館以来の方針を受け継ぎ、活動を進めて参りますので、引き続きご指導、ご支援のほど何卒、よろしくお願い申し上げます。
(略歴)
東京都生まれ。
1964年総理府採用
1968年厚生省援護局へ異動。援護課長補佐、中国孤児等対策室長等を歴任
2002年退職後、(財)中国残留孤児援護基金にて中国帰国者定着促進センター所長
2005年~2007年 しょうけい館事務局長