このコーナーでは、箱根療養所の歴史をお伝えしています。
箱根療養所には日露戦争の傷兵のために作られた傷兵院(当初は東京の巣鴨に開設した廃兵院)と日中戦争が始まってから脊髄損傷の傷兵のために作られた傷痍軍人箱根療養所がありました。戦後は一般に開放されましたが、昭和40年には戦傷者のための西病棟が設置されました。ここでは主に戦後の箱根療養所の歴史を、資料と映像でお伝えしています。
展示している木製の車椅子は、廃兵院時代に開発された車椅子に、戦後背もたれを布製にするなどの改良を加えた「箱根型車椅子」と同型のものです。その他に、西病棟で実際に使われていた将棋盤と囲碁台、療養所内で作られた竹細工を展示しています。戦後の生活苦をしのぐために竹細工を作り生活費にあてる時代もあったことを、写真と映像でお伝えしています。
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