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資料館ニュース

 当館と情報交流のある「戦没した船と海員の資料館」より資料館ニュースのバックナンバーCDを寄贈していただきました。「戦没した船」とは軍艦ではなく民間の船です。
各号には「戦没船を記録する会」が永年かかって収集された戦没した船や船団の遭難記・海難状況の記録や資料の紹介・体験者の講演要録などが掲載され、いかに多くの民間の船や海員が戦争に駆り出され犠牲となったかを伝えています。「船舶・船員を動員した法令とその背景」は戦争と法令との関係がよく解る資料です。
2001年11月№1~2013年12月№48の中からこれらの記事を抜粋して冊子にしました。検索しやすいように船名や内容による目次を作りましたので、ご利用下さい。


著者の論文

 資料館ニュースに紹介された論文『68年間砲弾破片を体内に保持して生きた旧日本陸軍最下級兵士の見た戦争』(JSA eマガジン№10)が目に留まりました。
著者のお父様は、昭和19年3月のパラオ空襲で受傷した砲弾破片を多数体内に残したまま生き、92歳で亡くなりました。論文は、死亡直後に撮影された全身レントゲン写真・火葬後に見つかった砲弾の写真、お父様が74歳時に中学3年生だったお孫さんの宿題に協力して書かれた「父の手記」「父がこれを書いたとき、私が質問したこことその答え」、論文の纏めとしての考察「おわりに」で構成されています。
多くの方々に戦争の現実をご確認頂ければと著者のご了解を得て閲覧用の冊子にしました。読みやすい文章で15ページの小冊子ですので、ご一読をお勧めします。

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2014年