戦傷病者の搬送というと、やはり担架に乗せられて、というイメージがあります。
包帯所まで運ばれた戦傷病者は、衛生兵の応急手当を受け、軽症者は部隊に帰り、重傷者は担架卒が担架で野戦病院に後送します。
担架卒は、担架に乗せられたままの戦傷病者を野戦病院に託し、空の担架を持って包帯所に戻ります。
担架がない場合は、戸板や上着、ズボン、ロープ、天幕などの身の回りのものを使って、応急担架を作成します。いずれも患者を動揺させないための配慮がされています。
春の企画展「一刻も早く!」では、患者搬送手段の一つとして、様々な応急担架をご紹介する予定です。皆様のご来館をお待ちしております。
【小景(しょうけい)第27号】