開催趣旨
本展は、先の大戦において前線での任務にあたった陸軍の軍医と衛生兵の医療活動を伝えるものです。
前線での軍医と衛生兵の主な任務は、止血をはじめとした応急処置、重傷者の後送などがあり、負傷兵を救護するために一刻を争うものでした。部隊の作戦行動中は、要所に包帯所、野戦病院を設けて後送されてきた負傷兵の処置や治療にあたりました。戦況が悪化するに従って、医薬品や物資が不足し、後方からの補給も困難となっていく中で、軍医は十分な薬品や医療器具がないまま手術を行うこともありました。また前線勤務では戦闘に巻き込まれて傷を負ったり、看護中に感染症にかかって患者となってしまったりすることもありました。このような前線における任務の体験を、軍医や衛生兵本人の証言、手記から紹介します。
本展の開催にあたっては、独立行政法人国立病院機構小倉医療センター、内藤記念くすり博物館、公益財団法人目黒寄生虫館、陸上自衛隊衛生学校彰古館にご助力、ご助言を賜りました。御礼申し上げます。
主催:しょうけい館(戦傷病者史料館)
会期:令和4(2022)年7 月12日(火)~9月11日(日)
会場:しょうけい館1階 企画展示室
入場料:無料
開館時間:10:00〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎週月曜日〈7月18日(月)開館、7月19日(火)休館、8月15日(月)臨時開館〉
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、会期等を変更・中止する場合があります。
最新の情報はしょうけい館ホームページをご確認下さい。
関連イベント
【証言映像上映】
内容:企画展に関連する映像を上映します。
日時:会期中毎日 10:00〜17:00
場所:しょうけい館1階 証言映像シアター
その他:鑑賞自由・無料
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