しょうけい館、開館より10周年を迎えるにあたって
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
しょうけい館(戦傷病者史料館)は、この3月で開館10年目を迎えることとなります。
皆様の暖かいご支援、ご協力を賜りながら事業を進めてこられました事を、心より厚く御礼申し上げます。
戦後70年を経て、戦傷病者の方々の平均年齢が94歳となり、超高齢化を迎えるに至っております。開館時には証言映像の収録も比較的順調に進めることができましたが、今日では、証言いただける方が減少の一途をたどっております。一人でも多くの戦傷病者の方々の証言を記録できるよう、証言映像の収録を最優先で進めております。平成27年度は従来の12名を大幅に上回る22名の証言の収録予定をつけることができました。しかし平成25年に、財団法人 日本傷痍軍人会が解散し、各都道府県傷痍軍人会も一部を除いて解散。各地域における戦傷病者の情報が殆ど入手できなくなっております。つきましては、自薦他薦を問わず、戦傷病者としてご苦労なされた方々、およびそのご家族の方等の、お話をいただける当事者の方に関する情報をお待ちしております。ぜひご協力をお願い申し上げます。
昨年は、3月から5月は春の企画展「一刻も早く!~戦場からの患者搬送~」を、7月から9月には夏の企画展「戦傷病とは?~第1部戦傷~」を開催致しました。
戦後70年の節目として三館(昭和館・平和祈念展示資料館・しょうけい館)連携展示会と講演会を日比谷図書文化館・長野県・和歌山県において開催しました。
戦傷病者の方々の話を直接聞ける場が少なくなりつつある現状ではありますが、本年も春と夏の企画展・地方展・新着証言映像の公開等を予定しております。このほか証言映像の定期上映・水木しげるさんの常設企画展、寄贈資料の紹介等、戦傷病者の方々に関する情報を提供して参ります。
なお、こうした活動の一環としてご利用いただけるように当館では、学校や公共施設などへの証言映像(DVD)や展示キットの貸出を行なっております。どうぞご利用ください。
皆様の、しょうけい館へのご来館・ご利用をお待ちしております。
<しょうけい館 職員一同>